女性育毛剤が売れている理由。

髪さま様のご紹介です。

女性育毛剤の市場が拡大しているという。
かつて育毛といえば中年男性のイメージが強い領域であったが、今では男性育毛剤の種類を凌ぐほどの女性育毛剤が乱立し、2020年を前にして尚その勢いは衰えを魅せていない。

そこで今回は気鋭の育毛メディア「髪さま」の編集責任者に話を聞く事ができたので、当人の年齢・性別を伏せて、以降「彼女」から聞いた昨今の女性育毛剤事情について紹介してみたい。

育毛・ヘアケア・髪の為のサイト「髪さま」。女性の育毛に関する特集記事が充実しており、一覧性も良好。


「髪さま」はもちろんスマートフォンにも対応している。条件をかけ合わせて製品を検索できるのも便利だ。


曰く・・・

辞められない育毛剤。育毛剤地獄とは・・・

育毛剤は効果が無いから購入し続けなければならず、そのために儲かるのだという言説がある。
実はそれは間違っており、一定以上の改善が見られ、使用を中断したら元通りに、つまり悪化したので、結果的に再び、いや、永遠に育毛剤を購入するというのが実態なのだそうだ。

要するに育毛剤というのは対処療法であって、根本的な課題解決策にはなっていない。
この事が育毛剤マーケットが潤沢である根拠であり、彼女はこれを育毛剤地獄と呼んでいる。

育毛剤とは趣が異なるが、厚労省認可の医薬品である発毛剤のミノキシジルというクスリがある。
これは元々降圧剤であり高血圧の治療薬であって、発毛というのは多毛症の副作用に由来している。
このため、ミノキシジルは塗布なり服用を辞めれば当然多毛症の副作用も収束する。
また、男性の脱毛因子阻害薬フィナステリドというクスリも同様に、服用を辞めれば脱毛が見事に再開する。
育毛剤であれクスリであれ育毛剤地獄から逃れる術は21世紀に入り20年を経ても無いのである。

どの育毛の教科書にもあることだが、育毛剤単体で発毛を望むのは極めて難易度が高い。
主たるは食生活、ひいては生活習慣の改善「と」育毛剤の併用が鉄板であると指南されることだろう。
それはある意味で正しい。
何故なら髪と爪は最後に栄養が到達する後回し組織だからだ。
そうは言うものの、必須栄養分をフツーの暮らしの中で摂取仕切る事など、育毛剤が必要な世代にとってはほぼ不可能である。逆説的に言えば、育毛剤が必要になる程体質が悪化する生活を強いられているからこその育毛活動ではないか。(※だから彼女的には必須ビタミンや必須ミネラル位はどんな安物でもいいからサプリメントで摂取しておくべきだと思っているそうで、実はそれだけでも育毛剤地獄から多少なりとも脱出できるからなんだそうだ)

何にせよ、まずは生活習慣の改善が薄毛抜け毛改善の第一歩であることは間違いないとのことだ。

今一度育毛剤とは何なのか整理してみる

ところで育毛剤。
クスリではないのでエビデンスは無い。ただ厚労省から認可されない限り育毛剤を名乗ることはできないため、一定の「効果が期待できる」という表記迄は許容されている。育毛剤は厚労省から効果あるかもね、という曖昧なお墨付きを貰っているのだ。因みに育毛剤は厚労省認可の医薬部外品であり、厚労省にお伺いすら立てていない育毛剤風の溶液は主にスカルプエッセンスや頭皮美容液などと称されるという。

育毛剤にせよスカルプエッセンスにせよ、安かろうが高かろうが、配合されている成分は概ね同じなのだそうだ。
それは主に血行促進成分、保湿成分、独自成分だという。
この独自成分は主に発毛や育毛に効果が期待できると各社が主張している栄養素のことだ。
この栄養素の希少性や独自性および品質、そして先に挙げた血行促進成分と保湿成分の品質と配合割合に応じてざっくりとした価格差があると言って良いだろう。特に安価な育毛剤の場合は成分が天然由来ではなく添加物で補われている事でコストを圧縮している傾向があると言えるとのことだ。(※もちろん広告費の添加っていうのもあるそうだが)

独自成分についての続きは各社製品のwebで参照されたいのだが、育毛剤の柱は血行促進と保湿である。
実はこのことは育毛剤に限らず、特に女性陣が毎朝毎晩比較的お金を掛けて実践している顔面のケアにも言える事だったりするのだ。実際、顔面も頭皮も一枚の皮で繋がっており、その本質も敢えて言えば同じだ。
特に女性は顔面のケアに並々ならぬ労力を割いて見た目加齢を阻止しようとしているのだが、そのうちの大半以上は頭皮に同額同程度の労力を割いていないのが実情だという。
従って、男性であれ女性であれ普段ケアしていない頭皮に美容液としての育毛剤を塗布し、いわゆるターンオーバー、つまり皮膚組織の入れ替えを経ることで、当然ながら明らかに頭皮の状態が改善するのだそうだ。

このため、ある程度の期間と労力を擁する生活習慣の改善ひいては体質の改善よりも、効率的で即効性が期待できる育毛剤が選択されがちな傾向があるのだという。この事が育毛地獄人口の増加に不可抗力的に一役買ってしまっているというのが実態ではないだろうか。

因みに育毛剤というのは、発毛剤ではない。あくまでも現状ある毛髪やそこに関連する器官に働きかけ、悪くなっている状況を現状に戻す、または現状を維持するという効果を期待すべきものだそうだ。だから、直截的に言うと、「ハゲてから育毛剤を塗っても手遅れだ」という事であり、どちらかと言えば髪の状態、毛根の状態がある程度健康なうちから使用したほうが育毛剤の効果は期待しやすいのだという。

尚、彼女は本格的に育毛剤を活用する前に、育毛シャンプーを試してみることも推奨している。
昨今のアミノ酸シャンプーの流行の中にあって、育毛有効成分を配合したアミノ酸シャンプーも複数種流通しているそうで、程度が軽い状況であれば、そうした育毛シャンプーで3ヶ月程度様子を見てみるのも良いそうだ。
代表的なところではキャピキシルという成分を含んだ無添加のアミノ酸シャンプーharu黒髪スカルププロというシャンプーがよく売れているそうである。リンス不要で白髪対策にもなり、男女問わず利用できるという手軽さから爆発的人気を誇っているそうだ。

男女で異なる育毛事情。実は女性の薄毛のほうが治りやすいが病巣も深い

男性の場合はAGAという進行性の薄毛(女性にもAGAの様態を示す症状はもちろんある)の場合、基本的には進行を遅らせる以外に対処方法が無く、この場合には育毛剤ではなく、発毛剤ならびに脱毛因子抑制剤というクスリを用いるのが一般的で、育毛剤の得意領域である血行促進と保湿では対処することができず、その意味で問題の切り分けがしやすい。
逆に、AGAではない男性と、AGA罹患率が極めて低いというかほぼほぼ無い女性の場合は事情が異なり、薄毛や抜け毛の原因はかなり繊細なものに由来してくるために、問題の所在の把握が難しいのだという。
こうしたAGAや皮膚疾患に由来しない、薄毛・抜け毛の由来は千差万別と言ってよく、
基本視座として血行促進と保湿をベースに、各人に合った処方の有効成分を見つけるほか打ち手が無いのだそうだ。

ただ、男性の場合はAGAでない場合でもミノキシジルやフィナステリドの恩恵に預かれる為、確実性からAGA治療でカバーしてしまう傾向も多いという。しかしいずれも医薬品である以上、一定の副作用があることから、それを避けたい場合には医薬部外品の育毛剤を利用する事になる。男性育毛剤の場合は基本的には血行促進および保湿を主軸とした育毛剤が主流なので、バリエーションは比較的少ないそうだ。

これが女性の場合、一般的に男性よりも薄毛や抜け毛は治りやすいと言われている。これは、AGAの要因となる男性ホルモンが作用する脱毛因子が女性には極めて少ない為、頭皮の状態を改善するか、発毛に作用する女性ホルモンの恒常性を担保することで、原理的には解決するからなのだという。更に言えば、ミノキシジルは兎も角、フィナステリドは女性には禁忌とされており、そもそも女性は摂取する事ができない。つまり、クスリとして脱毛を阻止する手段は女性には与えられていないのが実情で、男性とは逆に、育毛剤に頼らざるを得ないという点で対処が明確だとも言えるだろう。

しかし、女性は男性と比較して表皮が弱く皮脂も少ない為、有効成分の微妙な配合差で効果の出方に体感的に大きな差異が出るのだそうだ。それは女性向けの化粧品に多くの種類があることからも伺える。つまり、女性の場合は相性の良い育毛剤に出会うまでが寧ろ苦行期にあたるということなのだという。
更に悪いことに、一度相性の良い育毛剤に出会えたとしても、女性の肌は加齢と共に大きく変化するため、常に相性が良いままではない、という泣き所があるそうだ。化粧品でも同様でだろう。
結果として女性は育毛剤を活用し続けていく場合、相性の良い育毛剤選びを半永久的に続けていくという多重の育毛地獄に陥る事が宿命付けられていると言えるのだ。

育毛天国への扉

彼女いわく、育毛に成功している女性は育毛活動を楽しんでいるという。
先に挙げたとおり、女性の育毛活動は苦難の連続である。常に自分の状態に適合した育毛剤を探し続けるという半永続的な旅路にあり、ひとところにとどまれる時間も長くはない。
しかし、目安として月3,000円から5,000円程度の出費を美容経費として見做した時、これが男性であれば苦しいところではあるが、女性からしてみれば許容範囲である場合が多いのだそうだ。実際多くの女性用育毛剤の定期購入価格相場がその辺りに設定されていることからもそれは伺える。
育毛に成功している女性は、育毛活動について悲観的に捉えるのではなく、寧ろ顔や体のケアと同様に美容活動の一貫として前向きに楽しむ傾向があるのだそうだ。良い育毛剤は1年程度継続し、合間に新しい育毛剤が出れば数ヶ月試してみる等、化粧品と同様に銘柄選びを楽しみの一つとしてしまう発想の転換があるようだ。

実際に主要な女性育毛剤を比較してみても、ベースは血行促進と保湿に置きながら、使われている成分やアプローチは驚くほど多様だ。例えば天然由来の成分だけを用い、年齢層を問わず(妊娠中授乳中でもOK)活用できる老舗育毛剤のマイナチュレは常に売上上位のベストセラーである。一方、配合成分が50種類以上、更にそれらの成分ナノ化にこだわり、高い浸透力を誇るベルタ育毛剤も根強い人気がある。他にも、配合成分が70種類以上のリジュンや、自社農園栽培の希少なエビネ蘭を主成分とした花蘭咲や、鮮度にこだわり2週間パックの2液処方ミューノアージュという育毛剤等、確かに男性用の育毛剤では見られない多様なアプローチが取られていることが分かるだろう。確かに選び試し効果を検証していくサイクルの中に楽しみを見出すことも難しくないかも知れない。

こうして彼女たちにとっての育毛地獄は育毛天国と化すのだ。

育毛天国の人口の増加が、昨今の女性育毛剤市場の市況の要因であると彼女は見做している。
彼女はそうした育毛活動を楽しむ視座で対処療法としての育毛剤活用を契機に、本格的な生活習慣の改善に成功し、見事に育毛活動を卒業した女性も多く見てきているという。対処療法であったとしても、美容やアンチエイジングの一貫として目に見える効果を得ることが女性としての自信に繋がり、結果として積極的な態度に変容していくのではないか、と彼女は分析している。
そうした経緯から、彼女が運営する「髪さま」は、男女問わずその育毛天国の扉になることを目標としているのだそうだ。

髪さま とは

髪さま」の女性育毛剤70種以上のランキングページ。これほどの量を掲載しているメディアはなかなか見掛けないだろう。


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